おやじ製鉄日記 - 下流社会で孤独に戦う男の愚痴ブログ

おやじ製鉄のおやじの日記。日頃の愚痴をクドクドと書き綴っていた下流社会で戦う男のブログ

2009年01月

昔の事を書く、おやじだ。

壁際に移動して、電車が動くのを待つ。
………………。
しばらくボーッとする。
少し壁に体をあずける。
目を閉じる。

なにか…色々ありすぎて疲れたわ。

合ってないのかなぁ、会社。
藤間さんの事はどうしよう。
篠原さんの事は?。
新型マシンが導入されたら、同じフロアで働くのかなぁ。
俺、パソコンなんか使えるんだろうか?。
今覚えている事、全部無駄になるのかなぁ。

クイクイ。

ん!?。
ヒジが何かに引っかかった。
服のヒジの部分が、引っ張られるような気がする。

クイクイ。

あれ!?。
まただ。
何に引っかかっているんだ?。

目を開けてヒジを見る。
誰かが俺の服をつまんでいる。
誰だ?。

「…………お疲れさま。」

そこには俺の服をつまんでいる、山田さんがいた。

昔の事を書く、おやじだ。

週末の帰り。

毎日、乗り換えに使っている駅がある。
この日も乗りかえる為に駅を降りた。

うわっ。
ものすごい人の数。
なんだ?。

じ…人身事故ぉ~!?。

電車が動かないのか。
まいったなぁ。
せっかく比較的、はやめに終わったのに。
意味がないじゃないか。

明日は休みだから、別に遅くなってもいいか。
この駅の構内には喫茶店がある。
そこで時間を潰そう。

満員。

う…。
そりゃ、そうか。
みんな、考える事がいっしょだな。

昔の事を書く、おやじだ。

マッキントッシュの使い方について、だいたいの結論が出た。

2階制作室は「最初は罫線(きれいな線)引き道具」として使う。
3階写植室は「新規のみ」という、結論に達した。

後は少しずつ各担当者がやれる事を増やす。

担当者は1年目、2年目の男子。
篠原さん、上本先輩、稲垣くん。
そして、俺。

導入台数や増員は、本格的に導入が進む前までには、決定しようという事になった。

社長「4人で力を合わせてがんばってほしい。」

「はい!。」

こうして、マッキントッシュ部隊が決定した。

昔の事を書く、おやじだ。

それにしても、篠原さんのどこがおかしいんだろう?。
態度は毅然としている。
ちょっと影的なものを感じなくもない。
それは先入観のせいかもしれない。
それに…やっぱカッコイイ。
デザイン系の学校出の人って、みんなこんな感じなんだろうか?。

上本先輩には悪いが、藤間さんの気持ちもわからなくな…
って、違うだろが!!。

…というか、この会議。
もう制作室の人間は、必要ないんじゃないのか。

ケンカするだけなら、解放してほしい。

昔の事を書く、おやじだ。

マッキントッシュ導入。
2階制作室は、あまり問題なかった。
たしかに多少は書体(文字の種類)の違いはある。
でも、マップやロゴ、図面トレース等。
使い道はいくらでもある。

「導入しても、まったく使えない」
という状態にはならない。

しかし、3階写植室は違った。
写植室は、文字こそ仕事のメインだからだ。
(3階は同業の同規模の会社の下請けもしていて、書体指定はかなりシビアだった。)

その事で、常務と篠原さんが言い合いしている。

話には聞いていたが、こんなに仲が悪いとは…。
よく同じフロアで仕事出来るなぁ。
どっちも凄げぇ…。
どっちもおっかねぇ…。

昔の事を書く、おやじだ。

篠原さん「無理です。」
常務「なにぃ!?。」
篠原さん「微妙に書体が変わる事を先方に…。」
常務「同じ書体にしろと言っているんだ!。」

篠原さん、稲垣くんはデザイン系の専門学校を出ている。
同級生…知人に同業者もいる。
マッキントッシュの情報もある程度持っている。

篠原さん「なんと言われても"サイバート"とまったく同じ書体には…」
常務「やれと言っているんだ!!。」

社長「常務!。」

シーン。

ここここ…怖ぇえぇえぇえー!!!。
ただ、萎縮するのみ。
3階ってこんな感じのノリなのか。

…2階の制作室はどうなんだろう。

昔の事を書く、おやじだ。

篠原さん「…ですから、同じ名前でも書体が微妙に違うんです。」
常務「それを合わせてもらいたいから、キミ達に担当してもらおうと言っているんだよ。」

1階の会議。
そこには1年目と2年目の男子全員が集められた。
(全員と言っても4人だが。)

都心では、すでに実戦投入されている新型マシン。
マッキントッシュ。
その新型マシンの担当候補として、集められた4人。

篠原さん(3階写植室)
上本先輩(2階制作室)
稲垣くん(3階写植室)
俺(1階制作補助)

新しいパソコン=若い人という先入観。
中堅部隊のスケジュールがカツカツ。

この2つの理由から選ばれたようだ。

昔の事を書く、おやじだ。

社長「O君、知ってるかい?。」

えっ!?。
おおお…俺??。

パンフを見る。
パソコンのパンフだ。

知っているワケがない。

社長「マッキントッシュだ。」
俺「マッキン…トッシュ??。」

マッキントッシュ。
米国生まれの次世代新型マシン。
都心部では、すでに実戦投入されているらしい。
なんでも、文字や線だけでなく曲線も書ける。
写植だけでなく、制作作業までもカバー出来る。
とにかくオールマイティーな機能が備わっているとの事。

社長「ウチも導入しないとダメだと思ってね。」

後に業界全体に大影響を与える新型マシン。
マッキントッシュ。

その新型マシンが、ついに姿を現そうとしていた。

昔の事を書く、おやじだ。

「スイマセン!。」

稲垣くんが慌てて、1階に入ってきた。
急いで篠原さんの隣に座る。

専務、上本先輩、俺。
常務、篠原さん、稲垣くん。

最後に専務と常務の間に社長が座る。
机をなぞるようにコの字になった。

専務「まわして。」

専務がパンフを出す。
…?。
なんの会議なんだ?。
藤間さんの件とは、関係ないのか?。

上本先輩からパンフを受け取る。
ん…?。
このパンフは…?。
なんだ、コリャ。

社長「今日、若い人に集まってもらったのはコレの事だ。」

あ…。
あぁ…。
良かった。
藤間さんの事じゃなかった。
あー、良かった。

良かったぁ。

…………何コレ?。

昔の事を書く、おやじだ。

上本先輩と篠原さんが、仲良さそうにしゃべっている。
相づちだけの俺。

緊張する!。
怖い!。
逃げたい!。

ガチャ。
2人。
常務と専務が入ってきた。
挨拶。

常務は3階写植室を統括している人。
専務は2階制作室を統括している人。
2人とも、昔から社長と苦楽を共にしてきた仲。

あぁ…。
何言われるんだろうか、俺。

社長「…稲垣くんは?」
常務「もうすぐ来ます。」

え…!?。
稲垣…くん??。
稲垣くんは藤間さんの件とは関係ないぞ。
関係ないハズだぞ。

アレッ!?。
んっ??。

…なにか、関係あるのか?。

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